Webサイト運営・アクセス解析で必ず登場する「KGI」と「KPI」。
意味の違いや設定方法がよくわからず、悩んでいる方も多いと思います。
Webサイトの分析や改善のPDCAを回すために、この「KGI」と「KPI」は重要なキーワードです。
「KGI」と「KPI」の違いをちゃんと理解し、Webサイトの改善に活用してきたいですね。
KGIとは達成すべき目標のこと
Webサイトは「作ったからそれでおしまい」とか「1回作ればそれだけでOK」というわけにはいきません。
サイトが存在するからには「Webサイトの目的・果たすべき役割」というものがあります。
そして、その目的に向かって「どんな成果をどれだけ出すか?=達成すべき目標」を明確にしておくことが必要です。
その達成すべき目標のことを「KGI=重要目標達成指標」といいます。
そして「目標」というからには、
- 何を
- いつまでに
- どれだけ達成するか
を明確にしないといけません。
KGIが達成したのかを評価・判断するためにも、目標は「数値化」する必要があります。
KGI:
Webサイトの目的に向かって、達成すべき目標を具体的に数値化したもの
KGIが設定できない?
Webサイトがの目的(何のためのサイトなのか?サイトの役割は何か?)が明確になっていないと、達成すべき目標が見えてきません。
目標が漠然としている場合、まずは「Webサイトの目的は何か?」を整理してみるとスッキリします。
KGIの設定例
Webサイトの役割によって、KGIに設定する内容も変わります。
そして、KGI=”重要”目標達成指標というだけに、設定する目標は「サイトにとって最も重要なもの1つ」にします。
KGIの設定例として、以下の様なものが考えられます。
- 年間の売上xxxxx万円
- 半年後の月間平均ページビューをxxxxxxxPV
- 年間の問い合わせ件数をxxx件/月平均
- 年間の会員登録数(累計)をxxxxx人
- 店舗検索ページへの訪問者数を年間でxxxxxx人
- FAQページで解決できず、直接問い合わせしてきた件数 前年比-xx%
- 半年後の新規訪問者の割合を+xx%
なぜKGIが必要か?
KGIとして設定される目標は「いつまでに、ここまで達成する」という事が明確になったものです。
KGIをしっかり設定することで、「よいのか?わるいのか?」を客観的に評価・判断できるようになります。
KPIとは
さて、目標を決めたはいいが、
- KGIの達成に向かって順調に進んでいるのか?
- 目標達成に向けた施策の実行度合いはどれくらいなのか?
- そもそも施策の効果はどれくらいなのか?
をモニタリング・評価しないといけません。
順調に進んでいるのか?効果が出ているのか?を判断する要因(指標)を「KPI=重要業績評価指標」といいます。
KPIも客観的に評価・判断するために「どんな要因(指標)を、どれだけ達成するか」を明確にする必要があります。
KPIの設定例
KGIを達成するためには様々な施策を実行していきます。
そして、その施策の効果があるのか?を判断する要因(KPI)も色々と考えられます。
そのため、KGIに対するKPIは複数設定されます。
例えば、
【KGI】年間売上をxxxxx万円達成する
とした場合、それを達成するために「新規ユーザーを獲得し顧客を広げよう」という戦略で施策を実施するとします。
そこで考えられる 【KPI】は、
・新規ユーザの訪問率をxx%向上させる
・新規ユーザーの直帰率をxx%減らす
・問い合わせページに来た訪問者が、問い合わせ完了まで達成する率をxx%向上させる
の様に設定できます。
KPIは無限大?
KPIは様々な指標(要因)が考えられます。
しかし、全ての指標について目標値を設定し、モニタリング・評価するのは不可能です。
KPI=”重要”業績評価指標という様に、「重要なもの」をKPIとして設定する事がポイントです。
何が重要かを判断するポイントは、「一番効果があり、かつ実現が可能な指標」ということ。
これをKPIに設定すると効率的です。
まとめ
KGIとKPIを設定しモニタリング・評価する事で、「今は良い状態なのか?悪い状態なのか?」を客観的に判断できます。
また、設定するプロセスにおいて「Webサイトの役割は何だろう?」という事も整理できますので、サイト改善の基本として活用するとよいですね。
特に「意味はわかってるけど、実際に設定するのが難しい!」と悩んでいる方は、Webサイトの目的(何のためのサイトなのか?)を明確にする所からスタートしてみてください。
改善施策を考える前に、サイトの現状を把握して「何が問題なのか?」を明確にすることが大切です。